【 フィジー留学 体験談】コロナ禍留学生インタビュー25 : これまでの常識を破壊されました

フィジー留学に存在するチャンスを積極的に活用し、9ヶ月半の留学生活を終え、日本に帰国したばかりのMIKIYAくん。3日間の隔離ホテル滞在中にzoomでインタビューをさせていただきましたので、ご紹介させてください。

【お名前】Mikiya

【年齢】20代前半(社会人)

【留学期間】9ヶ月半

ー長期にわたる留学おつかれさまでした。

留学期間中で1番印象に残っている体験は何ですか?

留学中はいろんなことがあったので、一番を決めるのは難しいですが、記憶に新しいのは帰国直前の出来事ですね。留学してすぐにできたフィジー人の男友達がいたんですけど、半年くらい前にお金(約8,000円)を貸してほしいと言われたんです。

留学中のお金の貸し借りは良くないことだとはわかっていたんですけど、「すぐ返す」と言うので貸してしまいました。予想はしていましたが、なかなかお金が帰ってこず、警察にも相談したりしていました。

いい意味で期待を裏切られたのは、警察の人たちがすごく優しかったことです。

落ち込んでいる僕を慰めるために、ごはんを一緒に食べてくれたり、家に招待してくれたり、…。こんなこと、日本だとありえないですよね。職務中にも関わらず、「ご飯休憩だ〜!」みたいな感じで(笑) その警官のお家に行って、キャッサバとか魚とかをご馳走になりました。

その時にちょうど友達からメールが来て「お金を返せる」ってなったんです。

帰国直前にお金も返ってきたし、警官たちとも連絡先を交換して「またフィジーに来たら一緒にお酒飲もう」って新しい繋がりもできて良かったです!

ーむちゃくちゃオモロイ経験してますね!

日本でもそんな警官がいたら市民に愛されまくるだろうな。上司からは職務違反でめちゃくちゃ怒られてそうだけど。。 フィジーと日本の価値観は共通点もあるけど、相違点も多いですよね。印象的だった価値観の違いって何かありますか?

ある日、僕が滞在していたフラット(寮)の隣に住むフィジー人が庭で友達と4人でビールを飲んでいました。そこを僕が通りかかった時に「おいでおいで!一緒に飲もうよ!」って初対面なのに誘ってくれて。こういうフレンドリーな感じは日本だと経験したことがなかったのでちょっと驚きましたけど、思い切って参加してみました。

僕はフィジーにいるときは外国人です。ただ近所に住んでる外国人である僕をなぜ誘ってくれるのかを質問してみたら、「国籍なんか関係ない。一緒に飲みたいから誘っただけ」と。

素直に嬉しかったですし、全然違う国籍の人にこんなに優しくできるのって素敵だなと思いました。

日本人同士なら、誘いたくても誘ったら迷惑になっちゃうんじゃないかなとかいろいろと考えてしまって、中々行動に移せなかったりするのかなと思いました。もう少し肩の力を抜いて、気楽に、ゆるく考えたほうがいいのかなと思えるキッカケになりました。

結局、深夜まで、他愛もない話をしたり、歌を歌ったりと、突然の飲み会を愉しみました。

ーフィジーの人たちって人間関係構築力がすさまじく高い。距離の詰め方がうまいというか、コミュニケーションの勉強になりますよね。突然のお誘いの乗っかれるmikiyaくんもさすがです! この留学を通じて、自分の強みを発見できたりしましたか?

ひとつ思ったのは、「いろんな人と仲良くなれる」ところかなと。

「話を聞くのうまいね」と言われたことがあって、自分から自分の話をするタイプではないんですけど、人それぞれ人生は違うからその人の話を聞いたりするのが好きなんです。

留学中、本当に多くの方と話すことができました。カラーズの学生や先生に限らず、フィジー人、韓国人、中国人とも。いろんな方の話を聞くことができて、多様な考えに触れることがとても楽しかったし、学びになりました。

ー話を聞くだけでなく、積極的にボランティア活動に関わって、アクションもしてましたよね?

そうですね。カラーズが提供するボランティアプログラムに積極的に参加をさせてもらっていました。毎週水曜日の朝活ゴミ拾いを継続してやったり、動物が好きだから犬猫保護施設のPASHでサポート活動したり、学校の隣のスーパーの寄付棚に商品を買ってドネーションしたり(生活困窮者が自由に持ち帰れる生活必需品を並べた棚がある)とかも。

あと、カラーズで開催されている「コミュニティーチ」というボランティアもやり甲斐がすごくありました。コミュニティーチは子どもたちに算数を英語で教えるというボランティアです。小学校6年生の子を担当して、掛け算の筆算とかを教えたりしていました。英語で教えるのは難しかったですが、事前に用語を調べたりしていました。それも自分にとっては勉強になりましたし、実際に英語を使ったので頭に残りやすかったです。

最初は実際に自分が解いてみて、その後に問題を解かせていたんですけど、スラスラ解いてくれていたので伝わってるんだ〜っていう実感を持てました。担当していた子も毎週会うたびにすごい楽しそうに授業を受けてくれて、それも嬉しかったです。

ー日本に戻ったいまからもぜひボランティアを続けてほしいなと思います。二国間の違いとかがまた学びになると思いますし。いつかまたフィジーに戻ってきたいと思いますか?

もちろんです!たくさんの経験が今回できて、やり残したことがあるわけではないんですけど、次回渡航時は家族とか友人を連れてきて、「ここはこういう思い出があるんだよ〜」とか案内しながら周遊したいです。警察官たちにもまた会いたいですし!

ーぜひぜひまた戻ってきてください! 最後に、今後の活動予定を教えてください。

まずはTOEICの試験があるので、最低800点を目標に頑張りたいです。隔離ホテルでもいま準備しています。

あと、ワーホリとかもしてみたいですね。現地スタッフのKENさんからオーストラリアの魅力についていろいろと聞きました。オーストラリアは、多国籍社会だというところと土地が広い割には人口が少ないからチャンスが眠っていて、未来が明るい印象があります。一度、短期留学をしたこともあって、良さも知っていますし。

夢はさらに広がりますね。

今回のフィジー留学を通じて、英語でのコミュニケーションに自信もついたと思いますので、ぜひネイティブの国でも、堂々と胸を張って、ローカルのコミュニティーに果敢に参加していってほしいと思います。困ったらオーストラリアにもフィジーコミュニティーがありますし。帰国後も英語学習を続けている中、インタビューをさせていただき、ありがとうございました!