こんにちは、インターンのはなです。
10月中旬頃、留学生と一緒にラウトカにある「Koroipita」を訪問してきました。
その目的は卒業した留学生のみなさんが置いていってくれた古着を寄付するためです。
この古着を集める活動はカラーズ公式ボランティアの1つでもある「Dream box」という活動により集めることができています。
今回は訪問を含めてSDGsプロジェクトの一環としても視野に入れながら、留学生と一緒に準備を進めてきました。
その時の体験や感想をご紹介します。
目次
Koroipitaとの関わり
そもそも「コロイピタ」とは
Koroipita(コロイピタ)とは、ラウトカシティの郊外にあるフィジー政府とニュージーランド政府が支援を行っているコミュニティです。
コロイピタに住む住人さんの多くは、シングルマザーやサイクロンで家を無くしてしまった国内外の方たちです。
コンポストボックスの設置や生活排水の再利用など、環境に優しい暮らしをしながらスタッフによる住人への仕事環境の提供や常駐するスタッフの手厚いサポートなどを受けることができます。
コロイピタに関する詳しい説明は以前、別の記事にてご紹介しましたのでぜひチェックしてみてください☆
私が感じたコロイピタの様子
私自身は数ヶ月前からコロイピタの方々と個人的に関わっています。
最低でも月に2回ほどは現地を訪れ、写真や動画の撮影をするなどのボランティアをしています。
実は初めて訪れたのは3年程前になるのですが、その当時と今現在通いながら感じていることは、やはり「住民みなさんがいつも明るい」ことです。
子どもや大人関係なく、みなさんが明るく笑顔で私に対して挨拶をしてくれたり、初対面でも住民さんの方から笑顔で話しかけてくれます。
訪問するまでは、住人さんに対して「どう接すればいいのだろう」「元気をあげれたらいいな」と思っていたのですが、今を楽しく、幸せそうに生きている住人の方を見る度に私が元気をもらっています。
準備と当日の様子
【準備】前日の服の仕分け
訪問前日までにしなければならなかったことは、大きな段ボール2つ分にもなるのではないかというほどたくさん集まった服の整理。
授業が終わり、残ってくれた留学生と一緒に子ども服や大人用の服、そして「これはさすがに…」と思うものなどを仕分けする作業を行いました。
留学生が置いていってくれた服ばかりでしたので状態もよく、ユニクロなどの服も含めて段ボール1つ分になるまで仕分けを行い、コロイピタに持っていくことになりました。
(残りは別のコミュニティや施設へ寄付をしに行きます)
【当日】コミュニティ内を見学
当日は私を含めて6人でコロイピタを訪問しました。
以前からこのコミュニティに興味を持ってくれていた留学生や前日準備を手伝ってくれた学生も一緒です。
到着してまず最初にスタッフの方がコミュニティ内を案内してくださいました。
敷地がとても広いため、車での移動です。
移動中はコロイピタの歴史や現在の取り組み、住んでいる人についてや環境問題解決に向けての取り組み、各施設の紹介をしてくださり、とても有意義な時間を過ごすことができました。
【当日】古着を直接スタッフの方へ
一通り見学が終わった後にスタッフの方に直接服を手渡すことができました。
スタッフの方もとても喜んでくださり、全員で記念撮影もしました。
個人的に私の友人が日本から送ってくれたタオルもその場で寄付しました。
フィジーはタオル類の値段が非常に高く、古着屋さんに置いているタオルやバスタオルでも25FJD(約1600円)します。
おまけに状態もあまりよくないです。
これには以前、私も驚きました。
【SDGs】12, つくる責任 つかう責任
カラーズ公式ボランティア「Dream box」
以前カラーズに留学をしていた留学生が考案してくださったボランティアです。
日本人留学生の多くは帰国時に荷物の重量制限の関係もあってか、フィジーで着ていた服など必要なくなったものは捨てるという傾向があったようです。
そこで留学生が置いていく服を古着として回収し、その後現地の孤児院やホームレスの方に寄付をするという取り組みが「Dream box」であり、現在も続けています。
着なくなった服を次の人の元へ
Dream boxにて集まった古着を今回はコロイピタに届けました。
今まではまだ十分着れるような服も捨てられていました。
この活動によってその服が捨てられることなく誰かの手元に渡り、喜んでくれる人がいると思うとどこか嬉しい気持ちになります。
着ていた服を捨てることなく、責任を持って次の人のもとへgiveをする。
これもSDGsプロジェクトの1つとして、今回はSDGs17項目のうちの「12, つくる責任 つかう責任」という項目に当てはまるのではないかなと思います。
私たちの「つかう責任」
今回初めてDream boxに関わった留学生や初めてKoroipitaを訪問した留学生を見ながら、捨てることなく「再利用」「着てくれる人の元へ届ける」という手段を留学生は自身の目で直接見て、知ることができたのではないのかなと思います。
数週間前に卒業していった留学生から直接受け取り、仕分けをし、それを自らの手で次に使用してくれる人たちの元へ届ける。
そして喜んでいる人の顔や着てくれる人の顔を直接見て知ることで、ただ訪問という以外にもいろいろな学びや価値観を得られたのではないかなと思っています。
短い時間でしたが、とても素敵な機会でした。