目次
フィジーの木材は丈夫!
1.林業も重要な産業の1つ
フィジーの主要産業はやはり観光業です。
3大産業のうちその他としては「砂糖」「衣料」がフィジー経済を支える主な産業になっています。
ウッドチップや木材などの林産物の輸出はこれらに比べて7位、8位となってしまうみたいですが、日本にとってウッドチップなどはフィジーが重要な貿易相手だそうです。
そもそもウッドチップとは、木材を細かく砕いた資材のこと。
使い道は多岐に渡り、土の保温や庭に敷くことで雑草対策にもなるそうです。
2.どこの国に輸出してるの?
工場で話を伺ったところ、主な貿易相手国はアメリカや中国、日本だと聞きました。
日本への輸出はごくわずかですが、実際に見学に行った際に日本へ輸出する木材が丁度準備ができているところのようでした。
3.何に使われるの?
ここの工場では、全て同じ形に切断された木材が並んでいました。
「これはこの後何に使われるの?」と質問をしたところ、このまま海外へ輸出して、机などの家具として利用されるみたいでした。
フィジーの木材は日本に比べて大きく、丈夫なイメージがあったので家具として利用すればとても丈夫で長期間使えるものになるんだなと感じました。
【工場見学】実際に木材工場を見学してきました
1.中国人が経営する工場
今回学生とお邪魔したのは学校があるナンディからバスで約1時間ほどの町「ラウトカ」の町外れにある工場です。
中国人の方が経営をされていて、従業員は中国人やインド人などが働いているようでした。
工場周辺には別の木材工場もあり、フィジーの木材産業の中心なんだなというのが第一印象でした。
主にモンキーポッドと呼ばれる別名レインツリーという木をここの工場では切断し、丁度いいサイズにして輸出しているそうです。
2.大きな木が!?
説明を受けながら案内をしてもらっていると目の前に切断された大きな木が転がっていました。
これがモンキーポッドの木です。
経営者の方に聞いたところ、手に入れるのに随分手間がかかったそうです。
樹齢は100年程、それ以上だったかな。
並んで写真を撮ったのですが、私たちより遥かに大きくびっくりしました。
3.日本と同じような機械も
日本にいた際に何度か木材工場へ見学に行ったことがあるのですが、見学をしながら日本の工場と同じような機械や方法で木材を切断しているようでした。
残念ながら、見学に行った時間はランチ休憩で実際に切っている様子を見ることができなかったのですが。
ただこの工場で扱うモンキーポッドのような木は大きく、頑丈なイメージだったので予想通り、どの機械も大きいように感じました。
フィジーの木材工場×SDGs
1.廃材はほとんど出ない
説明を受けながら「廃材は出るんですか?」と質問をしてみたところ、写真のようなスクラップ以外は全て再利用されているみたいです。
大きな廃材は、近くの工場に売って薪になっていたり、小さな廃材は地元の人が料理をするのに薪として購入しにきていたりと、私が思っていた以上に廃材が出ておらず再利用されていて驚きました。
2.もらった木材で〇〇を作りました
特別に小さな廃材を無料でもらい、次の日カラーズ学生のSeiyaくんが近所の人に手伝ってもらいながらあるものを作っていました。
体操クラブで子どもたちが使用できる平均台を作っており、この後完成して学生さんがクラブに寄付していました。
廃材でこんなに素敵なものが作れるんだと感動し、他にも何か作れないかなと考えています。
3.【SDGS】人と環境に優しい木材工場
この工場で仕事をしている方はインド人や中国人で人種に関係なくさまざまな人が一緒になって仕事をしていました。
廃材も無駄にすることなく、再利用。
なるべく無駄が出ないように環境に優しい技術や生産方法を多く取り入れているなと感じました。
使用されている機械も日本と同じような機械を使いながら効率よく仕事ができるような工夫もされていました。
フィジーにとって林業は重要な産業の1つであり、日本にとってもフィジーのウッドチップなどは重要な輸入品です。
その産業を支える基盤となる人や機材が整っており、ここの工場を見学しながらSDGs(持続可能な開発目標)の9「産業と技術革新の基盤をつくろう」という項目が当てはまるのではないかと思い、この技術をこのままこれから先の未来へ受け継いでいってほしいなと強く思いました。
フィジーの木材工場はすごかった!
想像以上に充実した機械が揃えられている印象でした。
フィジーの木は日本に比べて、大きく頑丈なイメージなので機械も大きかったです。
とても貴重な機会をいただき、充実した時間となりました。